脳幹の萎縮と現代病

「しかし、知性万能主義・理性万能主義・知育偏重主義、ひいては偏差値万能主義といった今日の社会的風潮は、『前頭葉人間』の跋扈を促し、肝心要の脳幹に対する手当てを日本社会が忘れ去る、という事態を惹き起こしてしまいました。そして、最も重大な問題は、前頭葉の肥大化が脳幹を萎縮させ、生命存在の根元的な指令の聞こえない状態、つまり“脳幹からの声が聞こえない”人間を数多く生み出した点にあります。脳幹の萎縮はそのまま生命力の衰退につながるわけで、それが現代病の蔓延に直結しています。 現代人が健康を取り戻すためには、現代文明が永らく顧みなかった『脳幹の力』というものをもう一度正当に評価しなおす必要があると考えられます。だが、それには『完全な脳』である脳幹からの声が、まず聞こえるようにならなくてはなりません。」 脳幹の声が聞こえるためには何が大切なのでしょうか?